モンステラってどんな観葉植物?人気の理由と育て方を徹底解説

名前は知らなくてもおしゃれなお店やインテリア雑誌などでよく見かけるモンステラ。
なぜそんなにモンステラが多くの人から愛されているのか、その人気の理由をご紹介します。
モンステラは独特の葉が印象的なので、お部屋に置くだけでとてもインパクトがあります。
モンステラの育て方や注意点を知って、元気いっぱいのモンステラを育ててみませんか?
あなたの「いえじかん」が、もっとおしゃれで快適な空間になりますように。
目次
観葉植物のモンステラとは?なぜ人気なのか?
お部屋のインテリアとして、観葉植物などの緑があると癒されますよね。
中でも「モンステラ」という観葉植物が今人気を集めています。
なぜ人気なのか、その理由を探ってみました。
葉の形が可愛らしく変化が楽しめる
写真を見るとわかるように、葉の形がハート形で可愛らしいですよね。
そんな可愛らしい葉っぱなのですが、ハート形をしているのは幼苗の時だけ。
しっかり育った株では、大きな切れ込みの入った独特の形になります。
下の写真が大きく育ったモンステラの葉です。
なんとも不思議で面白い形ですよね。
この独特の形が南国の雰囲気を醸し出しています。
可愛らしい葉からエキゾチックな葉へ、形の変化が楽しめるところが人気の理由です。
育て方がわかれば育成が楽しい
植物を育てるのって、慣れていないと育て方が合っているのか心配ですよね。
育て方さえわかってしまえば、日々の成長が楽しくなるものです。
毎日のお手入れも比較的シンプルですし、お手入れとともに葉の形が変わったり、ツルが伸びてくると嬉しいですよね。
その点も人気の理由です。
増やすという楽しみ方がある
モンステラは、比較的簡単に増やすことができます。
自分で手軽に増やせると、一から育てる楽しみも加わります。
これも人気の理由です。
詳しい増やし方は、のちほどご紹介します。
観葉植物のモンステラを育成する時の注意点
ここからは、モンステラの育て方と注意点についてまとめました。
育成する時の注意点をしっかり把握して、元気いっぱいのモンステラを育てましょう。
最適な温度と湿度はどのくらい?
モンステラの生育に適した温度は15℃以上です。
もともと熱帯の植物なので、暑さには強いですが、寒さには弱いです。
室外に置いている場合は、15℃を目安に室内に置くようにしましょう。
また、モンステラは空中湿度を好みます。
霧吹きなどで葉にも水を与えるようにします。
用土はモンステラに適したものを用意する
根腐れを起こさないように、水はけがよい用土が適しています。
観葉植物用の土として市販されているものもあります。
元肥入りで配合する手間が省けるので、手軽に使えますよ。
自分で土を作る場合は、赤玉土7、腐葉土2の割合で配合した土に、たい肥や川砂、鹿沼土などを1割混ぜると水はけがよくなります。
環境によって調整してみてください。
お水はいつどのくらいの頻度であげればいい?
土の乾き具合で水やりを決めます。
土の表面が乾いてきたら水やりをしましょう。
鉢底から水が出てくるくらいたっぷりと与えます。
ただし、水のやりすぎは根腐れの原因になるので注意が必要です。
冬場などは土の表面が乾いていても、あまり蒸発せず、中はしっかり湿っています。
冬場は表面が乾燥してから2~3日空けて水やりをするぐらいがちょうどよい頻度です。
ときどき葉にも水を与えるようにすると、湿度管理や害虫予防にもなります。
葉の表や裏に霧吹きなどで水をやりましょう。
気をつけるべき病害虫について
年間を通して気をつける害虫として、ハダニやカイガラムシがあります。
◆ハダニ
体長約0.5ミリ程で、赤色や黄緑色、黄色などをした害虫です。
葉の裏に寄生して汁を吸います。
◆カイガラムシ
体長数ミリメートルの害虫です。
幼虫は、葉や茎にくっついて、樹液を吸って成長します。
成虫になるうちに、しだいに貝殻のような形の硬い殻で体を覆うようになります。
特に、カイガラムシは幼虫のうちは薬剤が効きやすいですが、殻のある成虫になると薬剤が効きにくく、歯ブラシなどでこすり落とさなければなりません。
見つけたら早めに駆除しましょう。
かかりやすい病気には、立枯病やすす病があります。
◆立枯病
カビの一種が原因で起こる病気です。
立枯病になると、葉や茎などが黄色や赤色になり、進行すると腐って枯れてしまいます。
◆すす病
カビの一種が原因で起こる病気です。
すす病になると、葉や幹などが黒いすすで覆われたようになり、生長を阻害され、最悪の場合枯れてしまいます。
すす病の原因となる菌は、カイガラムシなど害虫が排泄、分泌したものをエサにして増えます。
すす病にかかってしまったら、病気と害虫両方の駆除が必要です。
立枯病、すす病ともにカビの一種が原因です。
発病した場合、発病箇所は切除、焼却処分し、殺菌剤などの薬剤で対処しましょう。
モンステラは多湿を好みますが、春と秋に湿度を高くするとカビが発生しやすくなります。
直射日光は避け、日当たりがよく風通しのよい場所に置くようにしましょう。
すす病の予防には、増殖の原因となる害虫にも注意が必要です。
観葉植物のモンステラが伸びすぎたらどうなる?どうする?
モンステラは本来ツル性の植物です。
伸びすぎてしまったらどうなるのでしょうか。
そんな時は、剪定や植え替えをする必要があります。
茎から出ている長い茎が気になってくる
モンステラは大きく育ってくると、茎から長い茎のような気根と呼ばれる空気中に出る根を伸ばします。
この気根が気になってきた時は、剪定して茎を減らしてかまいません。
伸びて鉢とのバランスが悪くなってしまう
気根を増やしながらどんどん伸びてくると、葉の数も増え、頭でっかちになり、鉢とのバランスが悪くなってしまいます。
このような場合は、鉢替えや剪定をしてバランスを整えてあげましょう。
根腐れを起こしてしまう可能性がある
成長すると根も伸びているので、鉢の中が根でいっぱいになり窮屈な環境になってしまいます。
放っておくと、根腐れを起こしてしまう可能性があるので、大きな鉢に植え替えましょう。
観葉植物のモンステラを植え替えるポイント
どのタイミングでモンステラの植え替えをすればいいのでしょうか?
3つのポイントを押さえておくと安心です。
モンステラが成長して鉢が小さく感じた
鉢が小さく感じるほどにモンステラが成長し、モンステラと鉢のバランスが悪くなったら植え替えのサインです。
鉢の底から根が出てきた
鉢の底から根が出てきたら、鉢の中に根が詰まり過ぎているということ。
植え替えのサインです。
手に入れてから2年以上経っている
入手してから2年以上経っている場合も植え替えが必要です。
目に見える植え替えのサインがなくても、鉢の中で根は成長しています。
窮屈な鉢の中では根腐れして枯れてしまいます。
成長を促すためにも、入手してから2年が植え替えの目安です。
観葉植物のモンステラを植え替える方法
ここからは、モンステラを植え替える方法について解説します。
成長に合わせて植え替える時に用意するアイテム
植え替えをする時は、次のようなアイテムを用意します。
- ビニールシート/新聞紙
- 一回り大きな鉢
- 用土(市販の観葉植物用の土/自作の土)
- ゴム手袋/軍手
- 小型のシャベル/移植ゴテ
- 剪定ばさみ/根切りばさみ
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- じょうろ
植え替えるのに適した時期
植え替えをする時期は、5月~7月が適しています。
モンステラの好む高温多湿の季節で、植え替えによって少しくらい根が傷ついても回復してくれる可能性が高いからです。
植え替える時の手順
植え替えは、次の手順で行います。
(1)新しい鉢を準備する
一回り大きな鉢に鉢底ネット、鉢底石を順番に敷き、用土を鉢の1/3くらい入れる。
(2)古い鉢から株を引き抜く
鉢からモンステラを引き抜き、優しく揉んで古い土を落とす。
(3)根を整える
傷んだり、腐ったりした根があれば、はさみで切り落とし整える。
(4)新しい鉢に植える
鉢の真ん中にモンステラを置き、土の表面が鉢の縁より少し低くなるように土を入れる。
(5)水やりをする
じょうろでたっぷり水をやる。
最適な鉢を選ぶ基準
鉢の大きさは「号」で表します。
1号は直径約3cmを意味し、例えば5号鉢だと直径15cmの大きさになります。
植え替える時に選ぶ鉢の大きさは、一回り大きな鉢が最適です。
今5号鉢に植えられているのだとしたら、植え替える鉢は一回り大きな6号鉢(直径18cm)ということになります。
あまり大きすぎる鉢に植え替えてしまうと、根が水を吸い上げにくくなり成長に影響してしまうので注意しましょう。
観葉植物のモンステラの剪定について
植物を育てる上で、剪定はつきものです。
もちろん、モンステラも例外ではありません。
モンステラを剪定する理由
古くなってあまり育たなくなった葉があると、他の葉にも栄養が届きにくくなります。
剪定することによって生育を促します。
また、モンステラはツル性の植物なので、気根が伸びてジャングルのようになってしまったり、増えた茎が垂れて見栄えが悪くなる可能性も。
その場合には、剪定して気根や茎を減らして整えます。
モンステラの剪定の方法
古くなった葉や見栄え上不要な葉、気根も、つけ根から切り落としてかまいません。
5月~7月の生育が盛んな時期なら、誤って切ってしまっても早く回復できます。
注意しなければいけないのは、葉や茎を切った切り口から出てくる汁です。
モンステラの樹液には毒性のある成分が含まれており、触るとかぶれてしまうことがあります。
作業は手袋をして行い、樹液を直接手で触らないようにすることが大切です。
観葉植物のモンステラの増やし方
剪定したモンステラは、増やすこともできます。
ここでは、モンステラの増やし方として挿し木と茎伏せの2つを紹介します。
モンステラを挿し木で増やす方法
挿し木とは、茎や葉など植物の一部を土に植え、根を出させて増やす方法です。
モンステラを挿し木で増やす時は、気根のついた茎を切り取って使います。
切り取った茎を土に挿し、最後にたっぷり水やりをしましょう。
乾燥に注意しながら管理すると、1ヵ月ほどで根が出てきます。
モンステラを茎伏せで増やす方法
モンステラを茎伏せで増やす時は、葉のない気根のついた茎を使います。
土の上に横にして置き、下半分が隠れるくらい土に入れましょう。
直射日光を避け、乾燥しないようしっかり水を与えます。
茎伏せとは?
茎伏せとは、挿し木のように土に挿すのではなく、短く切った茎を土の上に寝かせて置き、芽を出させて増やす方法です。
茎伏せをする時の切り方
茎伏せをする時は、節を2~3節残して5~10㎝の長さに切ります。
この切り方で切った茎は、挿し木にも茎伏せにも使うことができます。
観葉植物モンステラの水栽培について
モンステラは、土に植えずに水に入れて育てる水栽培もできます。
部屋の中に土を入れたくない人や涼しげな印象を楽しみたい人にオススメです。
モンステラの水栽培をする時の注意
水栽培は根が常に水に浸かった状態なので、水をやりすぎると根が呼吸できなくなり根腐れの原因になります。
根の一部を空中に出しておくと根腐れしにくいです。
また、湿度が高くなることでカビなどの雑菌や藻なども発生しやすいので、こまめに水を取り替えるなどお手入れには気をつけましょう。
モンステラの水栽培をする手順
入手したモンステラを水栽培する時は、容器から出して、しっかり水で洗い、根についた土をきれいに落としておきます。
容器にモンステラを入れ、根の一部が空中に出るくらい水を入れれば完成です。
肥料を利用する場合は、水のかわりに薄めた液体肥料に浸けることでも栽培可能です。
観葉植物モンステラの小粋な飾り方
ただ置いておくだけじゃ面白くないという人に、小粋な飾り方を紹介します。
◆置き場所で演出
例えば、バスルームに飾ってみるのはどうでしょう。
南国気分を味わいながら入浴タイムを楽しめます。
◆葉っぱを活用
大きなモンステラの葉っぱを瓶に挿して飾ったり、ランチョンマットや小物の敷物として利用するのもいいですね。
葉っぱをおしゃれに活用すれば、お部屋のちょっとしたアクセントになります。
モンステラは、置き場所を選ばず、インテリアとしても魅力的です。
ぜひモンステラを育てて、自分流に飾ってみてはいかがでしょう。
まとめ
今回は、モンステラの人気の理由や育成する時の注意点などをお伝えしました。
正しい方法で育てることで、元気いっぱいのモンステラに育ってくれますよ。
ぜひ、愛情をもって大切に育ててくださいね。
こちらの記事ではモンステラの育てかたを9つのポイントにしぼって紹介しています。あわせてご覧ください>>モンステラの育て方ポイント9選!茎挿し・茎伏せ・水差しで増やそう