マンデリンコーヒー|5つの基礎知識と特徴を解説!苦味とコクが魅力

マンデリンコーヒー|5つの基礎知識と特徴を解説!苦味とコクが魅力

世界中で高級コーヒーとして有名な「マンデリン」。
酸味が少なく豊かなコクと苦味が特徴のマンデリンは、多くの人に親しまれていますよ。

しかし、マンデリンの名前は知っていても産地や格付け(グレード)方法などは意外と知られていないようです。

そこで今回の「いえじかん」はマンデリンの基礎知識を紹介しながら味の特徴や、美味しく飲むポイントをまとめました。

マンデリンの知識を蓄えて、いつものコーヒータイムをより充実させる際の参考にしてくださいね。

「マンデリン」にまつわる5つの基礎知識

マンデリン 基礎知識

高級コーヒー豆として世界的に知られている「マンデリン」。
しかし、知名度が高い割にはマンデリンの産地や品質に関するグレード(格付け)などは知られていないようです。

ここではマンデリンに関する様々な基礎知識をまとめました。

【知識1】産地はインドネシアのスマトラ島

マンデリンはインドネシアのスマトラ島北部のごく一部の地域で栽培されている「アラビカ種」の高級コーヒー豆の銘柄です。

「ロブスタ種」をメインで栽培しているインドネシアでは珍しいアラビカ種のマンデリンは、高級品として世界中で親しまれていますよ。

スマトラ島は自然が豊かな火山が多い島。一定の湿度が維持できる気候はコーヒー栽培に適した土地です。

マンデリンが栽培されているスマトラ島北部の高地は火山灰によって栄養豊富な土壌であることから、昔からコーヒーやサトウキビなどの有機農法が盛んに行われていました。

また、平地に比べて高地は低い気温(20℃前後)や昼夜の寒暖差がコーヒー栽培に適していることから、高品質のマンデリンが収穫されているのです。

マンデリンの生産地としては「マンデリン・トバコ」というブランド名で広く知られ、観光地としてもメジャーなトバ湖周辺があげられます。

他にも、ガヨ高原で栽培された「ガヨ・マンデリン」やリントン・ニ・フタ地区で栽培される「リントン・マンデリン」などがあり、いずれも高級品として世界中に出荷されていますよ。

【知識2】マンデリンの歴史と名前の由来

マンデリン 歴史 名前 由来

「マンデリン」の名前は、スマトラ島北部で暮らす「マンデリン族」から取られています。
インドネシアにおけるコーヒー栽培は19世紀初頭に始まりました。

当時インドネシアで栽培されていたのは病害虫に弱いアラビカ種のコーヒーの木でしたが、20世紀初頭に流行した「サビ病(植物がかかる病気)」によってアラビカ種のコーヒーの木の数が減ってしまいます。

それをきっかけにインドネシアでは、アラビカ種に代わって病害虫に強く育てやすいロブスタ種のコーヒーの木の栽培がメインに行われるようになりました。

そんな中、病気を免れ島に残った少数のアラビカ種のコーヒーの木を引き続き栽培したのが、スマトラ島北部に暮らす「マンデリン族」だったのです。

数は少ないながらもマンデリン族が育てたコーヒーの木は、独特な風味を持つ高品質なコーヒー豆として地位を確立し「マンデリン」と名付けられ現在に至ります。
今、私たちが美味しいマンデリンを味わえるのはマンデリン族のおかげと言えますね。

【知識3】生産量が少なく希少価値が高い

マンデリンを含め、コーヒー豆の栽培が盛んに行われているインドネシア。
コーヒー生産量世界第4位のインドネシアは年間69万トンのコーヒー豆を生産していますが、その内の90%は栽培が容易で安価な「ロブスタ種」のコーヒー豆となります。

ロブスタ種のコーヒー豆は苦味が強いことから単独で飲まれることは稀な品種。
主に、缶コーヒーやインスタントコーヒーなど加工品の原料や安価なブレンド豆のかさ増しとして使用されることがほとんどとなっています。

そんなロブスタ種に対するアラビカ種は風味が良く、単独で飲むのに適した品質が高いコーヒー豆ですが、インドネシアのコーヒー生産量全体の10%程度しか作られていません。

その中でもマンデリンは、上にも書いたようにスマトラ島北部のごく限られた一部の地域でしか栽培されていないため生産量が少なく、希少価値が高いと言われていますよ。

なお、余談ですが希少性が高く世界一高価なコーヒーと呼ばれる「コピ・ルアク(ジャコウネコ・コーヒー)」も、マンデリンと同じインドネシアで作られています。

ただし、コピ・ルアクはコーヒーの実を食べた野生のジャコウネコの糞を拾い集めて作られることから、希少性の方向が少し違うと言えますね。

【知識4】特殊な精製方法「スマトラ式」が主

精製方法 スマトラ式

スマトラ島で生産されたマンデリンは、他の国や地域ではあまり見ない「スマトラ式」と呼ばれる独特の精製方法が使われています。

精製とは、コーヒーチェリーから「生豆」となる種子を取り出す作業のこと。
この生豆を焙煎し挽いたものをお湯や水で抽出すると、私たちが普段口にするコーヒーになりますよ。

この精製方法には、いくつかの種類があります。
コーヒーチェリーのまま乾燥させた後に薄皮(パーチメント)を脱穀して種子を取り出す「非水洗式(ナチュラル)」。

果肉を除去した後に水洗いをして乾燥させ脱穀する「水洗式(ウォッシュド)」と呼ばれる方法などが一般的です。

この2つの精製方法は工程に違いはありますが、種子を乾燥させ終わってから脱穀する点では共通しています。

スマトラ式精製方法の工程は、コーヒーチェリーの果肉を除去した後一旦乾燥させ半乾きになった時点で薄皮を脱穀して生豆の状態にし、さらに乾燥させます。

生豆が半乾きの柔らかい状態で薄皮を脱穀するという点がスマトラ式の大きな特徴で、「非水洗式(ナチュラル)」や「水洗式(ウォッシュド)」と一番異なる点です。

スマトラ式精製は果肉や薄皮を取り除いてから乾燥させるため、他の方法よりも短い期間で乾燥することができるのが最大のメリットとなります。

また、スマトラ式で精製された生豆は、他の方法で精製されたものに比べて形がいびつで濃い緑色をしていることから、すぐに違いが分かりますよ。

もし、マンデリンと他の銘柄のコーヒーの生豆を見る機会があれば、その違いを比べてみてくださいね。

【知識5】欠点豆の数で5段階のグレードに判別

コーヒー豆のグレード(格付け)は、生産国によって独自の方法で行われます。
マンデリンを含めインドネシアでは300gのコーヒー生豆に含まれる欠点豆の数によって格付けされ、最高の「G1」から「G5」というグレードに分けられますよ。

グレードの基準となる欠点豆の個数は以下の通りです。(いずれも300g中の個数)

  • G1:0~11個
  • G2:12~25個
  • G3:26~44個
  • G4:45~80個
  • G5:81~150個

G1の格付けをされた生豆の中でも特に風味が良い上質のものは「SG1(スペシャルグレード1)」と表記され、マンデリンの中でも最高峰のグレードとなります。

マンデリンはどんな味わい?3つの特徴とは

マンデリン 味わい 特徴

スマトラ産の高級コーヒー豆・マンデリンは、どのような味わいなのでしょうか?
ここでは、美味しく飲める焙煎度合いやおすすめの飲み方を紹介します。

【特徴1】酸味は控えめ、苦味とコクが魅力

マンデリンの味は「酸味は控えめで、しっかりした苦味と濃厚なコクを持つ」ことが特徴です。

深煎りにしてもマンデリンの持つ香辛料やハーブのような香りが飛びにくいと言われていますし、濃厚・重厚と表現されるコクはカカオの風味を連想させますよ。

苦味が強く酸味が弱いという特徴から、コーヒーの酸味が苦手な人でも美味しく飲めるというメリットもありますね。

また、苦味に関しても「苦すぎる」ことはないのでストレートでも十分楽しむことができるのが魅力となりますよ。

【特徴2】浅煎りでも深煎りでも個性ある香り

上にも書いたようにマンデリンの深煎りにしても無くならない独特な香りは、浅煎りではより楽しむことができます。

他のコーヒー豆の多くは深煎りにすることで香ばしさは増しますが、豆本来の持つ香りは減少する傾向にあるため、マンデリンのように深煎りにしても香りが残るタイプの豆は貴重です。

深煎り・浅煎りどちらでも豆本来の個性が消えることはないマンデリン。
これらの理由からマンデリンが日本を含めた世界中で人気なのも納得できますね。

【特徴3】カフェオレにしても美味しい風味

酸味が少なく苦みや強いマンデリンは、カフェオレで飲んでもミルクの風味に香りやコクが奪われることなく美味しく飲むことができますよ。

ミルクの分量を変えることで苦味を調節しながら、マンデリン本来の風味を楽しむことができるのでおすすめです。

マンデリンをより美味しく楽しむ3つのポイント

マンデリン 美味しく 楽しむ ポイント

高級銘柄のマンデリンをより美味しく飲むためのポイントを紹介します。

【ポイント1】焙煎具合は中深煎りがおすすめ

酸味が弱く苦みが強いマンデリンは、浅煎りでも深煎りでもそれぞれ異なった味わいが楽しめます。
その中でも、焙煎具合は以下のような中深煎りをおすすめしますよ。

シティロースト

浅煎りと深煎りの中間あたりの「シティロースト」は、酸味と苦味のバランスが良い焙煎度合いです。

マンデリンをこのシティローストに焙煎することでほのかな酸味を感じながらも苦味やコクなど、マンデリンの特徴を味わうことができますよ。

フルシティロースト

シティローストの一段上の焙煎度合いとなる「フルシティロースト」。酸味はさらに少なくなります。

苦味の強いマンデリンは、もう一段上の焙煎度合いとなるフレンチローストにすると酸味は減りますが苦みが強くなるためホットで飲む場合はこのフルシティローストが向いています。

マンデリンをカフェオレにする場合も、このフルシティローストをおすすめしますよ。

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【ポイント2】ホットでもアイスでも美味しい

ホット アイス 美味しい

酸味が弱く苦味が強いマンデリンは、アイスコーヒーでも美味しく飲むことができますよ。
冷たいアイスコーヒーの場合、ホットコーヒーでは感じなかった酸味が強くなり、逆に苦みが弱くなる特徴があります。

そのため、好みにもよりますがアイスコーヒーには深煎りにしたコーヒー豆を使うことで、酸味が穏やかで苦味が際立たせることができると言われています。

もともと酸味が弱く苦みが強いマンデリンは、焙煎度合いを調整することでホットでもアイスでも美味しく飲むことができますね。

【ポイント3】濃厚な風味のケーキと好相性

苦味が強めのマンデリンは、スイーツとの相性も抜群です。特に濃厚タイプのケーキがおすすめですよ。

・ショートケーキやチーズケーキなど濃厚でコクのある種類のスイーツ
濃厚な生クリームが使われたショートケーキやコクのあるチーズケーキは、苦味が強いマンデリンコーヒーと合わせることで後味がさっぱりします。
濃厚で甘いケーキでも最後まで飽きずに食べることができますよ。

・ビター風味のチョコレートケーキ
カカオ含有量が高めのチョコレートを使ったリッチでビターなチョコレートケーキには、同じくビターなマンデリンコーヒーが良く合います。

マンデリンにはカカオに似た風味があるので、チョコレートを使ったスイーツに向いているコーヒーと言えるでしょう。

まとめ

インドネシア・スマトラ島の一部地域で栽培されているマンデリンは、他では珍しいスマトラ式で精製されています。

マンデリンの特徴は、酸味が少なく深いコクと苦味。濃厚なケーキとの相性も抜群なので、ぜひ一緒に味わってくださいね。

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