ジャコウネココーヒーを徹底解説!世界最高級豆は糞から採取する!?

ジャコウネココーヒーを徹底解説!世界最高級豆は糞から採取する!?

世界最高級のコーヒー豆で価格が高いと言われる、ジャコウネココーヒー(コピ・ルアク)。
なぜ、コピ・ルアクは高価なのでしょうか?

その理由は、コーヒーチェリーを食べた野性のジャコウネコの糞から取り出したコーヒー豆を使用するという手間暇かけた生産工程と、豆が持つ独特の香気にあります。

今回はジャコウネココーヒーについて詳しく解説しながら、本場の飲み方を「いえじかん」がまとめました。
ぜひ、世界最高級のコーヒーを味わってみてください。

ジャコウネココーヒーについての4つの知識

ジャコウネココーヒー 知識

ジャコウネココーヒーは英語ではルアクコーヒー(luwak coffee)、インドネシア語ではコピ・ルアク(Kopi Luwak)と呼ばれます。

インドネシア語の「Luwak」はジャコウネコ、「Kopi」はコーヒーを意味する単語で、訳すと「ジャコウネココーヒー」となります。
ここでは、ジャコウネココーヒーについて高価な理由や生産地などの基礎知識をまとめました。

【知識1】コピ・ルアクはなぜ高価なのか

世界最高級と言われるコピ・ルアク。
他のコーヒーの種類には見られない独特の香味とまろやかな甘みがあるとして、非常に有名なコーヒーです。

日本の喫茶店でも稀に見かけることができますが、その値段は安くても1杯千円以上。
ホテルのティールームともなれば、1杯5千円超えというコーヒーとは思えないほど高価になります!

大手インターネットショッピングサイトではコピ・ルアクの豆を購入することができますが、こちらも100g(約10杯分)で3千円~8千円と普通のコーヒー豆より高価格。

コピ・ルアクがこのように高価な理由は、特殊な生産工程にあります。
実は、コピ・ルアクはコーヒーチェリーを食べた野性のジャコウネコの排泄物(糞)から取り出された種を洗浄した物が正体なのです!

通常のコーヒー豆の場合、コーヒーの木からコーヒーチェリー(果実)を収穫し外側の果皮を取り除き、果実の部分を発酵させ取り除く精製の工程が必要です。
その後、種を洗浄・乾燥させてコーヒーの生豆が完成します。

ところが、コピ・ルアクの場合は、コーヒーチェリーを収穫する部分と果実分を取り除く精製の工程をジャコウネコが体内で行ってくれるのです。

ジャコウネコの体内でコーヒーチェリーが消化されることで、ジャコウネコ特有の消化酵素や腸内細菌による発酵の働きから独特の香味が種に加わると言われています。
ジャコウネココーヒーと呼ばれる所以でもありますよ。

この香り高いコピ・ルアクを作るには野生のジャコウネコの糞を探し出すことが必要不可欠なのですが、この作業には人手がかかり入手できる量にも限りがあるのです。

人件費と希少性、そして他の種類では得られないコピ・ルアクの香味を求める消費者たち。
以上の点が、コピ・ルアクが高価な理由となっているのです。
なお、コピ・ルアクの価格については、豆の品種や豆そのもの出来に左右されると言われています。

【知識2】コピ・ルアクの生産地

コピ・ルアク 生産地

コピ・ルアクは主にインドネシアの各島で生産されています。
また、フィリピンやインド南部でも、ジャコウネコ科の動物の糞からが採取されたコーヒー豆が出荷されています。

なお、フィリピン産のものはカペ・アラミド(Kape Alamid)と言い、英語ではアラミド・コーヒー(Alamid coffee)と呼ばれていますよ。

【知識3】ジャコウネココーヒーが生まれた歴史

ジャコウネコの糞から取り出したコーヒー豆を使用したコピ・ルアクは、どのような状況で生まれたのでしょうか?

実は、コピ・ルアクが生まれた歴史はインドネシアが植民地だった頃にさかのぼります。
17世紀頃のインドネシアはオランダの植民地として、コーヒー豆を含め様々な農作物を生産していました。

しかし、生産したコーヒー豆は全てをオランダに出荷しなくてはならず、現地の農民たちはコーヒーを飲むことが許されない厳しい環境下に置かれていたのです。

どうしてもコーヒーを飲みたかった現地の人々は、農園内に落ちていたジャコウネコの糞の中のコーヒー豆を取り出して使用することを思いつきます。
こうして現地の人々はジャコウネコーヒーを飲みはじめたのでした。

そんなある日、オランダ人の商人がジャコウネココーヒーの独特の風味やまろやかな味に目を付けオランダに送ったところ大人気に!
これが、コーヒー好きな人々から愛され求められる「コピ・ルアク」の誕生だと言われています。

【知識4】ジャコウネコとはどんな動物?

ジャコウネコ どんな 動物

出典:東山動植物園

ジャコウネコとは、「ジャコウネコ科」に属する動物の総称です。
その生息地はインドネシアやスリランカ、フィリピン、中国といったアジアの広い地域の他、アフリカにも及びます。

その種類は70以上もいると言われ大きさや生態は種類によって異なります。
今回の「コピ・ルアク」に関係するインドネシア近隣のジャコウネコの体長は50cm前後で尻尾を入れると1mほど。

ジャコウネコは主に肉食ですが、コーヒーチェリーなどの植物の食することから雑食とも言えるでしょう。
なお、ジャコウ(麝香、ムスクと呼ばれることも)とは雄のジャコウジカの分泌腺から採れる物質で香水などに用いられています。

ジャコウネコの分泌腺からも麝香に似た香りの物質が出ることから、ジャコウネコと呼ばれるようになりました。

世界最高級のコーヒー豆「コピ・ルアク」の生産方法5工程

世界最高級 コーヒー豆 コピ・ルアク 生産方法 工程

ここでは、ジャコウネコの糞から作られる世界で一番高価なコピ・ルアクの生産方法の工程を詳しく説明します。

【工程1】ジャコウネコがコーヒーの実を食べる

ジャコウネコ コーヒー 実 食べる

まず、熟したコーヒーチェリーを野性のジャコウネコが食します。
コピ・ルピアの味が良いのは、ジャコウネコが良く熟したコーヒーチェリーだけを食べているためと言われていますよ。

なお、近隣でコーヒーの木が数種類栽培されている場合は採取された糞の中のコーヒー豆は種類が混じった(ブレンドされた)状態となります。

【工程2】消化されて体外へ糞として排出

私たちがコーヒー豆と呼んでいる物は、実はコーヒーの木に実った果実・コーヒーチェリーの種の部分です。
通常のコーヒーの場合は、機械などで外皮を剥がした後に実を発酵させて取り除き種を取り出す精製と呼ばれる工程が必要になります。

しかし、ジャコウネココーヒーの場合この工程は、ジャコウネコが体内でコーヒーチェリーを消化することで完了します。

コーヒーチェリーの果肉部分はジャコウネコに消化・吸収されますが、種は未消化でそのまま糞として排出されます。

このジャコウネコの体内でコーヒーチェリーが消化される段階で、ジャコウネコ特有の消化酵素や腸内細菌による発酵の働きから独特の香味が種に加わるのです。

【工程3】糞を集めて洗浄をする

次はジャコウネコが排出した糞を拾い集めます。
この工程は人力で行うため、非常に労力がいる作業と言えるでしょう。
そして、集めた糞の中から未消化の種(コーヒー豆)を選別します。

【工程4】太陽の光に当てて乾燥をさせる

太陽 光 当てて 乾燥

糞から取り出した種は、きれいに洗浄した後に太陽の光を当てて十分乾燥させます。
種は、ここでしっかりと洗浄されるため口にしても安心ですよ。

【工程5】脱穀をした後に焙煎をして完成

乾燥させたコーヒー豆は、余分な果肉などを取り除くための脱穀作業を行います。
その後、粒の大きさや生育具合によって選別が行われ価格が決定し、ようやく「生豆」として市場へ出荷されます。

生産国から各国へ、そして小売店に販売され生豆を焙煎した物が最高級のコピ・ルアクとして消費者の手元に届くのです。

ジャコウネココーヒーがおいしい2つの理由

ジャコウネココーヒー おいしい 理由

通常コーヒーにはない香味やまろやかな甘みのある味が特徴と言われるジャコウネココーヒーですが、そのおいしさには2つの理由がありました。

【理由1】おいしく熟れた実を選んで食べる

まず1つ目は、ジャコウネコは良く熟れたおいしいコーヒーチェリーを選んで食べていることがあげられます。

未成熟のコーヒーチェリーは種も未発達。
このような未発達のコーヒー豆は「欠点豆」と呼ばれ、コーヒーを淹れる際の雑味の原因になると言われています。

そのため、出荷時や焙煎時の選別で取り除かれるべき物です。
その点、未成熟なコーヒーチェリーを食べないジャコウネコの糞から見つかる種は、欠点豆が少なくおいしいコーヒーとなるのです。

【理由2】体内で約12時間発酵をさせる

2つ目は、ジャコウネコの体内でコーヒーチェリーが消化される過程にあります。
ジャコウネコがコーヒーチェリーを食べてから糞として排出するまでにかかる時間は約12時間。

この約12時間の間、ジャコウネコの持つ消化酵素や腸内細菌によって他の方法では再現できないジャコウネココーヒー独特の香味やまろやかな甘みが加わるのです。

ジャコウネココーヒーの飲み方

ジャコウネココーヒー 飲み方

ジャコウネココーヒーは喫茶店などで飲む他、豆を購入して自分で淹れることも可能です。
ここでは、自宅でコピ・ルアクを楽しむための上手な淹れ方を紹介します。

伝統的なインドネシア式で楽しむための4手順

伝統的 インドネシア式 楽しむ 手順

インドネシア産のコピ・ルアクを楽しむなら、インドネシア式のコーヒーの淹れ方を試してみませんか?
超極細挽きのコーヒー豆を使ったインドネシアの伝統的なコーヒーの淹れ方を紹介します。

【手順1】カップにコーヒー粉を入れる

コーヒーカップに直接、コピ・ルアクのコーヒーの粉(10~12g程度、大さじ1弱)を入れます。
粉の分量は好みに合わせて増減してください。

【手順2】粉の上から直接お湯を注ぐ

粉を入れたカップに直接、沸騰したお湯を注ぎます。
もし、ミルクや砂糖も入れるなら同じタイミングで入れましょう。
そして、スプーンなどで全体をしっかりとかき混ぜ、蓋をします。

【手順3】粉が沈むまで数分間待つ

粉が沈み切るまで数分間待ちます
数分たっても浮いたままの粉は、上側を少しだけかき混ぜるか息を吹きかければ沈みます。

【手順4】上澄みだけを飲む

粉が沈んだら上澄みのコーヒーを飲みましょう
おいしいジャコウネココーヒーを十分味わってくださいね!

コピ・ルアクを選ぶ際に気を付けたい2つの注意点

コピ・ルアク 選ぶ 気を付けたい 注意点

世界差最高級と言われるジャコウネココーヒーですが、購入する際には気を付けたい点があります。

【注意点1】混ぜものが入ってない本物を選ぶ

インドネシアでは、みやげ品としてもポピュラーなコピ・ルアク。
しかし、一部では普通のコーヒーに何らかのフレーバーを混ぜただけの偽物をコピ・ルアクとして販売しているそうです。

残念ながら、コピ・ルアクが本物であると保証する機関などがないため、実際に飲んでみるまでは本物かどうかの区別がつかないのが実情です。

インドネシアでは、土産品店などのあまりにも安いコピ・ルアクには手を出さない方が無難かもしれませんね。

【注意点2】生産工程にも目を向ける

本来インドネシアでは、野生のジャコウネコの糞から取り出したものがコピ・ルアクと呼ばれていました。
ところが最近では、捕獲した野生のジャコウネコにコーヒーチェリーだけを食べさせ糞を大量生産した上で「天然」コピ・ルアクとして販売していた業者が見つかっています。

コピ・ルアクの定義が定まっていない隙をついた商売とも言えますが、この事実が公表されたことで多くの消費者から抗議があったということです。

このような真贋の区別がつかないコピ・ルアクを購入しないためにも、信頼のおける輸入元や販売店を選んで購入したいですね。

まとめ

コピ・ルアクの価格が高い理由は、コーヒーチェリーを食べた野性のジャコウネコの糞から取り出した豆を使用するという手間のかかる生産工程と希少性にありました。
世界最高級のジャコウネココーヒーをぜひ、お試しください!

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