引越しの断捨離は効率のよい手順がコツ!荷造りと荷ほどきの基本

進学、就職、結婚…など、人生の岐路について回るのが引越しです。
準備は何かと手の掛かるものですが、無計画に始めると引越し前後の生活で困った思いをすることも。
引越しを無事に終えて、新居で快適な生活をスタートするためには、計画的な荷造りと荷ほどきが大切です。
そして、引越しは断捨離して自分の持ちものを見直すチャンス。不要なものの処分は、新居に移った後での「いえじかん」の充実につながりますよ。
引越し前に断捨離準備開始!荷造りは手順がコツ
引越しのコツは、荷造りと荷ほどきの効率のよい手順にあります。まずは “無駄のない荷造り” についてご紹介しましょう。
用意しておきたい梱包アイテム
引越し準備を開始する前に、必要なものを用意しておくと、後から買い出しに行って、作業が中断することもありません。
最低限のものは揃えておきましょう。
荷造りアイテム
- ガムテープ
- 軍手
- カッター、はさみ
- 油性ペン
- ビニール袋
上記のもの以外に、解体する必要のある家具があれば工具も必要になります。
ビニール袋は、液体系の容器を梱包する際に必要になるため、大小用意しておくと安心です。
また、衣類を直接ダンボールに詰め込むと、引っ掛けて破れる心配もあるため、ごみ袋サイズのビニール袋に入れてダンボールに詰めるなど工夫してもいいでしょう。
梱包アイテム
- ダンボール
- 緩衝材(プチプチ、タオルなど)
- 新聞紙
- 布団袋
ダンボールは自分で購入する、お店などから分けてもらう以外に、引越し業者から貰うという方法もあります。
重い荷物(本や食器など)は小さいダンボールに、軽い荷物(衣類や雑貨など)は大きなダンボールにと、使い分けると運ぶ際に楽です。
一人暮らしの引越しで使うダンボールは、おおよそ10~15箱。家族での引越しは幅があり、50箱程度が目安。
衣類や食器、靴などには各引越し業者で専用のダンボール箱が用意されていますので、それらを利用するのもおすすめです。
荷造りは部屋ごと、用途ごとに行う
一人暮らしでアパートに住んでいる方も、家族でマンションや一軒家に住んでいる方も、荷造りの基本は一緒。それは部屋ごとに荷物を詰めていくという方法です。
玄関、リビング、寝室、水回り(お風呂・トイレ・洗面所)、ベランダなど、部屋ごとに区切っていきます。お子さんがいる家庭や、家族それぞれに個室がある場合などは、それも区切ります。
それらを、さらに用途ごとにグルーピングしていきます。例えば玄関ならば靴で一つのグループ、靴の手入れ用品や玄関に飾っている雑貨類で一つのグループ、残りは傘という具合です。
部屋ごとに区切って、用途でまとめて梱包をすれば、新居での荷ほどきや断捨離がとても楽になりますよ。
すぐに使わないものから順番にダンボールへ
余裕を持って荷造りをするに越したことはありませんが、毎日使うものを早々に段ボールに詰めてしまっては、引っ越し前後の生活に支障をきたします。
そのため、普段使っていないものから詰めていきましょう。シーズンオフの衣料品、DVD、アルバム、思い出の品などは、早く梱包しても差し支えありません。
ダンボールに入れたものを記載
ダンボールに荷物を詰め始めたら、積み重ねても中身が分かるように、側面に何が入っているのかを書いておきます。
最低でも二面に書いておくと、縦に積み重ねても、横に並べても文字が隠れてしまう事が無いため、後々便利ですよ。
また、引越し先の部屋数が多い場合は、業者さんにスムーズに運んでもらうために、どのダンボールをどの部屋に置くのかをあらかじめ書いておくのも大切です。
おすすめなのは、キッチンは緑、寝室は赤などのように、部屋ごとにダンボールに封をするガムテープの色を分ける方法。ぱっと見ただけで分かるので、業者さんに伝えるのも楽です。
不要なものは断捨離! 処分して新居へ
引越し直前になって、慌てて荷物を詰め込まなきゃ…!という状況でなければ、ぜひ荷造りと並行して作業をしたいのが、不要なものの処分です。
家にある荷物を一つ一つ手に取る機会というのは、日常生活にはなかなかありません。引越しを機に、もう使わないもの、必要のないもの、壊れてしまっているものなどは処分をしてしまいましょう。
大変な作業ですが、新居で快適な生活を送るためにも、思い切りは必要です。
粗大ごみ・大型ごみは処分方法に注意!
新居でパートナーと暮らし始める場合などには、引越しと同時に、ベッド、冷蔵庫、洗濯機、テレビなどを大きなものに買い換えることも多いでしょう。
これらは普通の生活ゴミではないので、処分方法に注意しなければいけません。
時間に融通が利くなら
引越しまでの日数に余裕があり、多少の手間は掛かっても安く済ませたいという場合は、オークションサイトで売却をしたり、リサイクルショップに持ち込む方法などがあります。
処分費用が掛からず、多少のお金を得られる可能性があるのでおすすめです。
また、欲しいという友人がいれば、譲ってしまうのも手。他にも、自治体の粗大ごみ回収サービスを利用することで、安価に済ませることもできるでしょう、
手早く済ませたいなら
引越し準備にあまり時間を割けないという多忙な方の場合は、引越し業者、あるいは不要品回収業者への依頼がおすすめ。
こちらの都合に合わせて引き取りに来てくれるため、余計な手間を省けますよ。
よく使うものは引越し当日まで封をしない
普段使わないものから優先的に荷造りして、引越し前々日、前日に差し掛かったら、残っている “よく使うもの” を詰めていきます。
しかし、ダンボールのふたをガムテープで封してしまうと必要になった時に困るので、ダンボールのふたは直前まで開けておくのがおすすめです。
どこから始める?効率のよい荷ほどき
引越しのための荷造りは、手順が重要であることを説明してきましたが、荷ほどきにも効率のよい順序があります。
「引越し疲れ」という言葉がありますが、それを軽減させるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
大きな家具は事前に配置を決めておく
大型家具を配置する時には、どの位置に、どの向きで置くのかが重要になります。特にしっかりとシミュレーションしておきたいのが、ベッドと冷蔵庫。
ベッドは一度組み立ててしまうと簡単には向きを変えることはできませんし、重さによっては一人で動かすのも大変です。
単身者の方ならベッドも冷蔵庫も比較的軽量かもしれませんが、それでも後で向きを変える手間を思えば、始めからどの方向に置くのかをしっかりと考えておく必要があります。
またコンセントの位置は、家具の向きに影響するので要注意です。置いた後に移動させる必要が出てきてしまった…という事態にならないように気を付けてくださいね。
すぐ使用するものから開封していく
真っ先に開くべきダンボールは、すぐに使用する掃除、片付け道具が入ったものと、トイレットペーパーやティッシュ類。
新居はクリーニング済みであることが多いかと思いますが、ピカピカだとは限りません。また、前の住居のホコリが荷物と一緒にやってくることも。軍手や雑巾、バケツなどの掃除用具は用意しておきましょう。
また、荷物を出した後の大量のダンボールを束ねるガムテープやビニール紐とはさみ、可燃・不燃両方のゴミ袋なども用意しておくと便利です。
トイレもすぐに使うことになるのでトイレットペーパーと、何かと使うティッシュもまとめておくといいですね。
クローゼットなどの収納スペースを整理する
収納スペースを効率よく整理していくために、まず収納アイテムを設置しましょう。
クローゼットや押入れ内に衣類ケースを並べたり、突っ張り棒やボックスなどを用意してから洋服のダンボールを開けます。順序が逆だと、洋服が山になり次々としまっていくことができないので注意。
キッチンも同様、収納アイテムを設置してから荷物の入ったダンボールを開封するようにしましょう。
効率よく荷物を片付ける方法
さて、掃除も終わり収納グッズも取り出して、いよいよ本格的に荷ほどきの開始です。
荷物の詰まった、開けっ放しのダンボールがあちこちに散乱することのないよう、効率のよい方法で断捨離していきましょう。
ダンボールは一つずつ開封しよう
断捨離を始めると、開けていないダンボールが気になりますが一度に開けるのは一つまでにしましょう。
一度に複数を開けると場所を取ってしまい、荷ほどきの妨げになります。
不要になったダンボールを処分
使用後のダンボールは、紐やガムテープでまとめます。引き取ってもらえるかどうかは引越し業者さんによって違うので、あらかじめ聞いておきましょう。なお引き取りは、無償とは限らず有償の場合もあります。
自治体の資源ごみの回収を利用するのも手ですが、一度にたくさんのダンボールを出すと近所の人の迷惑にもなりますので注意が必要。
最近は古紙回収業者が巡回していることもありますので、前もって不動産業者やアパートの大家さん、マンションの管理人さんに聞いておくのもいいでしょう。
どうしても引越し後、すぐにダンボールを処分したいという場合は、古紙回収業者の処分場に直接持ち込むという方法もあります。
やる気が出ないときは休憩を
大量の荷物を新居の間取りに合わせて断捨離していくという作業は、体も頭も使うため、非常に疲れます。積み重なったダンボールを前に途方に暮れてしまうこともあるでしょう。
しかし、荷ほどきは期限が差し迫っているものではありません。一日で終わらせるなんて高い目標は立てず、一週間ほど掛けてゆっくり整理していきましょう。
やる気が出ない…なんて時は、甘いものや美味しいものを自分へのご褒美に用意して、休憩をしつつ進めていけば、いつかは終わるものです。
収納家具の買い足しはちょっと待った!
少しずつ断捨離が進んでいくと、ここに棚が欲しいな…、収納を増やしたいな…、などと欲が出てくることがあります。以前より広い家に引越したなら、スペースがある分尚のこと。
ただ、その欲に任せてすぐに購入を決めるのは後悔の元です。
一か月ほど暮らしてみると、家具の移動で事足りることもあれば、別のものを使いまわすことで解決することもあります。無駄な買いものを避けるためにも見極めが肝心です。
忙しい方はプロの手を借りるのがおすすめ
多忙な方は、引越し業者のおまかせプランを利用するのも一つの方法です。
引越しの作業というのは大まかに、荷造りをしてトラックで運び、それを新居へ搬入し、ダンボールから荷物を出して、同時に家具を設置するまでのことを言います。
「おまかせプラン」とは、この一連の作業を業者に依頼すること。つまり梱包から開梱までを、利用代金を支払って代行してもらうわけです。
最近は、開梱のみや、キッチン関係だけ梱包を手伝ってほしいなどの個別の要望にも応えてくれます。
おまかせパックの内容が具体的にどこまでのものなのか、きちんと把握した上で利用するのが大切です。
業者への依頼は貴重品の管理に注意
引越し業者のおまかせプランを利用する場合は貴重品の管理と、新居先での荷物をどう振り分けるかの事前準備が必要です。
おまかせプランで多いトラブルと言えば、利用料金が思ったよりも高かった、思っていたのとは違う部屋になってしまった、ものが紛失したなどです。
引越し前の綿密な打ち合わせで避けられる部分もありますが、大切なものに関してはしっかりと自分で責任を持って運びましょう。
引越し業者各社はそれぞれ特徴のあるお任せプランを展開していますので、複数の見積もりを取っておくと、料金の比較もできます。一括見積もりが可能なサイトもあるので、チェックしてみてくださいね。
まとめ
引越しにまつわる一連の作業は、どれも非常に骨が折れるものです。時間・予算・体力の有る無しに応じて自分に合った計画を立ててみてください。
引っ越しのたびに荷物を減らしていけるといいですね。引っ越しのときに何が多いかというと洋服じゃありませんか? 引っ越しを機会にファッションレンタルサービスを活用して、洋服の断捨離をしませんか? くわしくはこちらの記事でお伝えします>>ファッションレンタルサービス【比較人気7選】借り放題やスタイリスト付きのオススメは?断捨離したい人必見