【徹底解説】グアテマラコーヒーに関する9つの知識と5つの特徴まとめ

【徹底解説】グアテマラコーヒーに関する9つの知識と5つの特徴まとめ

数あるコーヒー産地の中でも人気の高いグアテマラコーヒー。
甘い香りと酸味と苦味のバランスの良さが特徴のグアテマラコーヒーは日本人好みの味わいがあります。

単体で飲んだことがなくてもブレンドコーヒーや缶コーヒーの風味付けとしてグアテマラコーヒーは広く用いられているので、一度は口にしたことがあるはず。

今回はグアテマラコーヒーの詳しい特徴や産地情報を「いえじかん」がまとめました。
グアテマラの基本情報を知って、もっとコーヒーを楽しみましょう。

グアテマラコーヒーに関する9つの知識

グアテマラ コーヒー 知識

一般的に「グアテマラ」で採れるコーヒーをまとめて「グアテマラコーヒー」と呼んでいますが栽培される地域によって、その味は違ってきます。

ここでは、あまり知られていないグアテマラコーヒーについての産地情報や美味しさの秘密についてまとめました。

【知識1】グアテマラ共和国の特徴

グアテマラ 共和国 特徴

グアテマラ共和国は中米の国の一つでユカタン半島の南に位置し、メキシコ、ベリーズ、エルサルバドル、ホンジュラスに国境が接しているほか、カリブ海と太平洋に面しています。

かつてスペインに統治されていたことから公用語はスペイン語ですが、地域的にマヤ系言語が使用されているそうです。

国の広さは日本の三分の一程度で火山が多く、国土の平地部は基本的に熱帯気候ですが高地は1年を通じてコーヒーの栽培に適した涼しい気候となっています。

主な産業は農業が主で小麦などの国内消費穀物の他に、コーヒーや砂糖・バナナなど輸出向けの農作物の生産が盛んです。

コーヒー豆は総生産量の三分の二が輸出用とのことから、グアテマラコーヒーはグアテマラの国を支える貴重な外貨収入源となっていますよ。

【知識2】主な8つの産地とは

グアテマラ国内では主に下記の8つの地域にコーヒー農園が集中しています。
農園によっては、コーヒー豆の生産過程やコーヒーの実の試食、採れたて・焙煎したての豆で淹れたコーヒーを試飲できるツアーを実施していて観光客にも人気だそうです。

最近は観光に力を入れているグアテマラ。コーヒー好きであれば、ぜひ訪れてみたいですね。

●アンティグア地区
3つの火山(アグア、フエゴ、アカテナンゴ)囲まれたグアテマラ高地に位置するアンティグア地区では、世界的に好評価のコーヒー豆を生産しています。

その秘密は、フエゴ火山が噴火した際の火山灰でなる栄養豊富な土壌と昼夜の寒暖差があるコーヒー栽培に適した気候にあります。

●フライハーネス地区
グアテマラの首都グアテマラ・シティ近郊にあるフライハーネス地区では、「Aguablanca(白い湧き水)」と呼ばれるコーヒー豆の産地として知られています。

カルシウムとミネラルを含む湧き水で育てられた「Aguablanca(白い湧き水)」はカカオのようなフレーバーを持つことから、グルメの間で人気のコーヒーです。

●アティトラン地区
8万年前の火山活動によって生まれたクレーター湖であるアティトラン湖は世界で一番美しい湖と言われています。

その周辺地域は火山灰の土壌と標高1500mという場所柄、昼夜の寒暖差が激しいコーヒーの栽培に適した環境となり良質のコーヒー豆が生産されていますよ。

●コバン地区
首都グアテマラ・シティから北に位置し、グアテマラコーヒー生産の中心地ともいわれるコバン地区。

涼しい気候と1年の大半が霧に覆われている盆地のコバン地区は、その特殊な気候がコーヒー栽培に最適と言われています。

●ウエウエテナンゴ地区
グアテマラのコーヒー栽培地区の中で最も標高の高い地域と言われるウェウェテナンゴ地区。

メキシコ国境に接し、温暖な風を受けながら標高1900m前後で栽培・収穫されるコーヒー豆は高級品として世界的に有名です。

●サン・マルコス地区
メキシコ国境の太平洋側に近いサン・マルコス地区は、標高4200mという中米最高峰のタフムルコ火山の麓に位置します。

栄養が豊富な火山灰の土壌と寒暖差の激しい環境から、ここでも良質なコーヒー豆が生産されていますよ。

●ニュー・オリエンテ地区
ホンジュラスとエルサルバドルとの国境付近、グアテマラの最東部に位置するニュー・オリエンテ地区。

標高1430mで、かつての火山地帯の山間部であることからコーヒーの栽培に適した土壌と気象条件に恵まれた土地です。

●アカテナンゴ地区
最近までアンティグア地区の一角だったアカテナンゴ地区は、火山を挟んでアンティグアの西側に位置しています。

「アカテナンゴ産」コーヒーという名称が使われだしたのは最近ですがコーヒー栽培の歴史は古く、また、コーヒー豆の品質も確かなもの。徐々にアカテナンゴ産というコーヒーが増えてくると思われます。

【知識3】栽培に適した高地の気候

栽培 適した 高地 気候

グアテマラ国内の主な8つの産地で紹介したように、いずれの地区も高地に位置しているのがグアテマラコーヒー収穫地の共通となっています。

これは、グアテマラ高地の気候が一般的に言われる「コーヒー豆の栽培に適した環境」に当てはまっているからなのです。
コーヒー豆に適した環境とは以下のようになります。

  • 年間を通して平均気温が20℃前後であること
  • 年間を通して昼夜の寒暖の差が適度にあること
  • 年間を通しての降雨量が1500ミリメートル以上あること

以上の条件全てを満たすグアテマラ高地はコーヒー栽培に適した環境で、かつ期待通りの高品質のコーヒー豆を生産しているのです。

【知識4】火山がもたらすミネラル豊富な土壌

グアテマラコーヒーの美味しさの秘密は、上にあげた高地の気候だけではありません。コーヒー栽培に適した土壌によるところも非常に大きなポイントです。

グアテマラの国土には多くの火山が存在し、過去の火山噴火によって蓄積されたに火山灰がベースとなった土壌に含まれた豊富なミネラルがコーヒーの成長に栄養を与えてくれるのです。

【知識5】栽培品種はほぼアラビカ種

栽培品種 アラビカ種
グアテマラで栽培されているコーヒーの多くは、アラビカ種を原種としたものとなっています。

その理由は、グアテマラ高地の気温・降水量といった気象条件や火山灰の土壌などがアラビカ種のコーヒーを育てるのにぴったりの環境であるから。

アラビカ種は病害虫に弱く栽培に適した気候条件も厳しいのですが、他の原種のコーヒーに比べて格段に味と香りが良いと言われていますよ。

【知識6】シェイドツリーに守られて栽培される

日中と夜の寒暖差は美味しいコーヒー豆の成長に欠かせない要素ですが、直射日光によって葉が枯れてしまうとコーヒーの実に十分な栄養がまわらないというデメリットが生まれます。

そこで、コーヒーの木の葉を日差しから守るためにグアテマラのコーヒー農園では「シェイドツリー」が植えられています。

シェイドツリーはその名の通り「日よけの木」。葉の大きなバナナの木などがコーヒーの木を守るように植えられているのが特徴です。

【知識7】精製方法は主に水洗式

精製方法 水洗式

コーヒーチェリーを収穫し、コーヒー豆として出荷する際に行われる「精製」。簡単に言うと、コーヒーチェリーから豆(生豆)を取り出す工程のことを指します。(生豆とは、焙煎する前のコーヒー豆のこと)

この精製方法はコーヒー生産各地によって様々な方法が用いられていますが、グアテマラでは主に「水洗式(ウォッシュド)」と呼ばれる方法が使われています。
収穫から生豆になるまでの水洗式の手順は以下の通りです。

  • 収穫後、機械で皮と果肉を除去する
  • 豆の周りに残ったミューシレージ(ぬるぬるした部分)を水で洗い流して取り除く
  • よく乾燥させた後、一定期間寝かせておき、脱殻機にかけて生豆が完成

水洗式のメリットは、清潔に作業が行えて粒のそろったきれいな豆を精製しやすいところにあります。また、水洗式で精製した豆はフルーティな香りと酸味が出やすいことから、グアテマラコーヒーの持ち味にとても合う精製方法と言えるでしょう。

【知識8】標高によって7等級に分類される

グアテマラではコーヒー豆を栽培する場所の標高によって、出荷される生豆は7段階のグレート(等級)に格付けがされています。

標高が高い地域で栽培されたコーヒー豆は栽培に手間がかかりますが、寒暖差の激しい気候によってコーヒーの実がじっくりと熟すことから味の良い高品質のコーヒー豆が収穫できるのです。

そのため標高の高い土地で収穫されたコーヒー豆はハイグレートな格付けとなり、そのほとんどの生豆は高級品としてアメリカや日本に向けて輸出されています。

店頭で販売されているグアテマラコーヒーの格付欄に以下のようなアルファベットが記載されているので、購入する際にはチェックしてみてくださいね。

  • 標高1350m~:SHB(ストリクトリー ハード ビーン)
  • 標高1200~1350m:HB(ハード ビーン)
  • 標高1050~1200m:SH(セミ ハード ビーン)
  • 標高900~1050m:EPW(エクストラ プライム ウォッシュド)
  • 標高750~900m:PW(プライム ウォッシュド)
  • 標高600~750m:EGW(エクストラ グッド ウォッシュド)
  • 標高~600m:GW(グッド ウォッシュド)

【知識9】コーヒー栽培にまつわる歴史

コーヒー栽培 歴史

グアテマラに農作物としてコーヒーが持ち込まれたのはスペインによって統治されていた1750年頃。しかし、この時は過酷な労働を強いられた先住民族の反抗によって農園でのコーヒー栽培は失敗に終わります。

その後、19世紀初頭に流入してきたドイツ系移民によって本格的なコーヒー栽培が始まったと言われています。

近代技術を用いた大規模農園でのコーヒー栽培が軌道に乗り、それが今日のグアテマラのコーヒー栽培の礎となったのです。

グアテマラ産コーヒー豆の5つの特徴

グアテマラ コーヒー豆 特徴

ここではグアテマラ産のコーヒーについて味や淹れ方などの特徴をまとめました。
また、コーヒーのお供に合うスイーツも紹介するので参考にしてくださいね。

【特徴1】甘い香りと強めの酸味とコク

グアテマラの産地により味の違いはありますが、総じてグアテマラコーヒーの特徴は「甘い花のような香り」「フルーティで強めの酸味」「上品なコク」といったバランスの取れた味にあると言われています。

【特徴2】ブレンドのベースになるバランスの良さ

ブレンド ベース バランス 良さ

バランスの取れた味わいのグアテマラコーヒーは他の豆との相性も良いため、ブレンドコーヒーに使用されることも多くあります。

クセのないコーヒー豆などに、グアテマラコーヒーを少量配合することでベースとなる独特の風味を際立たせることができるというメリットがありますよ。

【特徴3】浅煎り〜深煎りで表情を変える味わい

グアテマラコーヒーは、焙煎度合によってその味わいの変化が楽しめます。
フルーティな酸味を好む場合は、浅煎り~中煎りにすることで酸味を余すことなく味わえます。また、深煎りならば酸味は落ち着き香りとコクを楽しむことができるでしょう。

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【特徴4】抽出方法を選ばない使い勝手の良さ

抽出方法 選ばない 使い勝手 良さ

グアテマラコーヒーの良さの一つとして、どんな抽出方法でも美味しくコーヒーを淹れられることがあげられます。

味のバランスが良いためハンドドリップやフレンチプレスでホットとしても、水出ししてアイスで飲んでも味が損なわれることがありません。

なお、より美味しく飲むためには、抽出方法に合わせて豆の挽き具合を変えることをおすすめします。

【特徴5】スイーツとの相性もいい

スッキリとしたフルーティな酸味が特徴のグアテマラコーヒーには、フルーツ系のスイーツがぴったりです。フルーツタルトやフルーツケーキ、アップルパイなどをおすすめします。
また、チョコレートも美味しくいただけますよ。

まとめ

 グアテマラ コーヒー

中米の国グアテマラの高地で手間暇かけて育てられた高級コーヒー豆は、そのまま単体でもブレンドコーヒーとしても人気です。
グアテマラコーヒーの特徴である香りと酸味、苦味のバランスの良さをぜひ味わってくださいね。

美味しいコーヒーを入れるために重要なポイントにお湯の温度があります。
こちらに、美味しいコーヒーと温度の関係性についてまとめました。
ぜひ、参考にしてみてください。