甘い芳香♪エチオピアコーヒーの基礎知識と美味しく飲む4つのコツ!

甘い芳香♪エチオピアコーヒーの基礎知識と美味しく飲む4つのコツ!

モカコーヒーの主な産地であるエチオピアはコーヒー発祥の地とも言われ、国の事業としてもコーヒー産業が盛んな国です。

酸味と甘い香りが魅力のエチオピアコーヒーは浅煎り~中煎りに焙煎し、低温で抽出したものをストレートで飲むことをおすすめしますよ。

今回は、モカとして有名なエチオピアコーヒーについて産地ごとの特徴や淹れ方、一緒に楽しめるスイーツを「いえじかん」が紹介します。
エチオピア産モカコーヒーのフルーティーな香りと酸味を楽しみましょう。

エチオピアコーヒーについての9つの基礎知識

エチオピア コーヒー 基礎知識

モカコーヒーとして知られるエチオピアコーヒーにまつわる知識をまとめました。
国としてのエチオピアについて、産地によるモカコーヒーの違いなどを紹介しますよ。

【知識1】コーヒー発祥の国「エチオピア」

古くから人々に親しまれてきたコーヒーですが、エチオピアこそが “コーヒー発祥の地” と言われ、次のようなコーヒー起源伝説がありますよ。

エチオピアのとある高原にて。
ヤギ飼いの少年・カルディから「ヤギが牧草地に生えていた木の実を食べた後に興奮状態になった」とう話を聞いた修道院の院長。

不思議に思った院長はヤギが食べたという実を茹でて汁を飲んでみたところ、気分がすっきりとし眠気が覚めるのを感じます。

そこで、弟子の修道僧たちにも飲ませてみると夜中の修業中でも居眠りをしなくなるという驚きの効果が見られました。

この不思議な効果のある木の実こそがコーヒーの木に成っていたコーヒーチェリー。こうして飲料としてのコーヒーが誕生したのです。

以上が、コーヒーの起源にまつわる物語になりますが、あくまで “伝説” であって “歴史” ではないため、真偽のほどはわかっていません

エチオピアには昔からコーヒーの木が自生していたことから、このような物語が後から作られたのではないかと言われていますよ。

【知識2】エチオピアとはどんな国?

エチオピア 国

モカコーヒーの生産国の一つであるエチオピア連邦民主共和国。
アフリカ大陸の東側内部に位置し国土は日本の約3倍の広さで、その大部分が高地となります。

地図上で見ると日本よりも赤道に近いエチオピアですが、高地ということもあって年間平均気温は15~20℃です。(年間平均気温が30℃前後の地域もあります)

日中は暖かく夜は涼しいというエチオピアの気候はコーヒー栽培の条件に適した環境と言われています。
そのおかげもあって、エチオピアのコーヒー豆生産量は世界第7位、アフリカでは第1位

エチオピアにとってコーヒー豆は輸出の主要品目の一つで、国民の多くがなんらかの形でコーヒー産業に従事しているのです。

また、エチオピアで生産されたコーヒー豆の約半分が国内で消費されていることから、エチオピア国民の多くがコーヒーに親しんでいることがわかりますね。
生産量でも消費量でも、エチオピアはアフリカ随一のコーヒー大国と言えるでしょう。

【知識3】病害虫の少ない高地の気候

コーヒーの木の栽培には、気候や土壌などの環境が大きく影響すると言われています。
特にアラビカ種のコーヒーの木は気候の変化や病害虫に弱く、栽培が難しいデリケートな品種。

そんなアラビカ種のコーヒー豆の栽培条件にエチオピアの高地は非常に適した環境です。
涼しい高地であるためコーヒーの木を荒らす病害虫も少なく、コーヒー豆の品質保持がしやすくなっています。

また、高地特有の昼夜の寒暖の差がコーヒーの実をゆっくりと熟成させることで、美味しいコーヒー豆の収穫へと繋がりますよ。

【知識4】農薬を使用しない栽培が主

上に書いたようにエチオピアにはコーヒーの木につく病害虫が少ないため、一般的に農薬を使う必要がありません。

また農薬を購入する金銭的余裕がない農家も多く、無農薬でコーヒーを栽培している農園がほとんどだと言われていました。

ところが、2007~2008年にかけて収穫されたエチオピア産コーヒー豆から基準値を超える農薬が検出されます。

これを受け、日本国内にエチオピア産コーヒー豆を輸入する業者は厚生労働省の正規チェックを受ける前に自主的な検査を行うようになりました。

基準値を超えた豆に関しては生産地への返送や破棄などの処置が取られ、日本の市場に出回ることはありません。

そのため、現在の日本国内で流通しているエチオピア産のコーヒー豆は安全に口にすることができるようになっていますよ。

なお、エチオピア産コーヒーの生産団体によってはオーガニック認証などを取得している場合もあるので、安全面がどうしても気になる場合はこちら豆をおすすめします。

【知識5】主にモカコーヒーを生産

アフリカでコーヒー生産量第1位を誇るエチオピア。
そんなエチオピア国内で生産されているコーヒー豆の種類はモカコーヒーが主流となります。

世界に流通しているモカコーヒーの95%がエチオピア産ということから、その生産量の多さが想像できますね。

なお、「モカ」という名称は紅海を挟んだエチオピアの対岸にあるイエメンの港町の名前。エチオピア産のコーヒー豆は、このモカ港から世界に向けて出荷されたことから「モカコーヒー」と呼ばれるようになりました。

【知識6】有名な生産地は

有名 生産地

エチオピアでは各地でコーヒー豆の栽培が盛んに行われていますが、東部のハラ―地方や南部のシダモ地方はコーヒーの産地として有名です。

中でも、シダモ地方にあるイルガチェフェ(イルガチェフ)村で生産されたコーヒーは最高級品とされていますよ。
その他にも西部のジンマやレケンプティなども良く知られた産地です。

なお、エチオピアのコーヒーの多くは「モカ」の名前で出荷されていますが、品名に「モカ・○○」と記載されている○○の部分が生産地の名称になっています。
購入時にはぜひ、チェックしてくださいね。

【知識7】精製方法はナチュラル(非水洗式)が多い

エチオピアのコーヒーの多くは、ナチュラル(非水洗式)で精製されています。
ナチュラルの精製方法は以下のようになります。

  • 収穫したコーヒーチェリーをそのまま乾燥させる
  • 一定期間寝かせる
  • 脱穀し出荷する

このように工程のほとんどを自然に任せているため、環境に優しく費用がかからずコーヒー豆に独特の風味が付加されるのがナチュラル精製の良いところです。

その反面、天候によって乾燥に時間がかかったり異物が混じりやすく欠点豆が増えるなどのデメリットも。

なお、エチオピア国内でも水量が多い地域(シダモ地方のイルガチェフェ村など)では、精製にウォッシュド(水洗式)が採用されている場合もありますよ。

【知識8】欠点豆の数で等級付け

エチオピア産のコーヒー豆の等級は、焙煎したコーヒー豆で抽出した液の味や香り300gの生豆(なままめ)の中にいくつ欠点豆があるか、この2点が判断基準となっています。

等級はG9までありますが、輸出されるのは最高のG1(欠点豆が3個以内)からG5(欠点豆が81~90個以内)まで。

最高ランクのG1に格付けされるのは、ごく一部のシダモ地方イルガチェフェ産ウォッシュドのコーヒー豆のみとなり、非常に貴重ですよ。

【知識9】伝統的な作法「コーヒー・セレモニー」

伝統的 作法 コーヒー セレモニー

エチオピアには「コーヒー・セレモニー」という伝統的な作法が存在しています。

古くはコーヒーに塩を入れて飲むという儀式的なもので、冠婚葬祭や未婚女性が嫁入りの作法として身につけるものになります。(現在は塩ではなく、砂糖やミルクなどを入れるようです)

その手順や道具にこだわった “エチオピア流のおもてなし” として、各地で行われていますよ。

エチオピア産コーヒー豆の銘柄3種と特徴

エチオピア コーヒー 銘柄 特徴

一般的にエチオピアコーヒーとは、モカコーヒーを指しています。
ここではエチオピア産のコーヒー豆の中から、特に秀でた甘い香りと酸味を持つ銘柄の一部を厳選して紹介します。

【その1】モカ・シダモ

シダモ地方で生産されるアラビカ種のコーヒー豆「モカ・シダモ」は、エチオピアコーヒーの中でも最もメジャーな銘柄です。

特に香りが良いことに定評があり、加えてまろやかな甘みと酸味が特徴となります。
モカコーヒーの多くは浅煎り~中煎りで焙煎されますが、モカ・シダモは深煎りでも美味しく飲めますよ。

【その2】モカ・ハラー

標高2000mの高地特有の気候と火山灰の土壌という恵まれた環境で栽培された「モカ・ハラー」は高級品として知られています。

特に、大粒のコーヒー豆だけを厳選した「ボールドグレイン」はエチオピアコーヒーの逸品とも呼ばれていますよ。
甘い香りにまろやかな酸味とコクは、これぞモカコーヒーという味わいです。

【その3】モカ・イルガチェフェ

エチオピアコーヒーの中でも最高級品と言われているのが「モカ・イルガチェフェ」です。
最高等級G1を唯一獲得しているのも、この「モカ・イルガチェフェ」の一部の銘柄となりますよ。

水が豊富なことからエチオピアでは珍しいウォッシュド(水洗式)の精製を採用していることでも知られています。

モカ・イルガチェフェの特徴はフルーティーで芳醇な香りと甘さ、そしてマイルドな酸味。これらの香りと味が織りなすハーモーニーは、多くのモカコーヒーファンを魅了していますよ。

なお、最高等級のG1「モカ・イルガチェフェ」は、日本にもわずかながら流通しています。機会があれば味わってみたいものですね。

エチオピアコーヒーを美味しく飲む4つのコツ

エチオピア コーヒー 美味しく 飲む コツ

ここではエチオピア産のモカコーヒーをより美味しく飲むためのコツをまとめました。

「モカは酸っぱくて苦手」という人も多いようですが、酸っぱく感じるモカコーヒーは焙煎が上手くされていない場合も考えられますよ。

上手に焙煎された豆で淹れたモカコーヒーは、豆本来の “酸味と甘い香り” が味わえます。ぜひ楽しんでくださいね。

【コツ1】焙煎は浅煎り〜中煎り

エチオピア産のモカコーヒーの持つフルーティーな酸味と香りを活かすなら、焙煎は浅煎りから中煎り程度がおすすめです。正しく焙煎されたモカコーヒーは、上品な酸味が楽しめますよ。

また、エチオピアのモカコーヒーを深煎りにすればチョコレートのような香りとほのかな酸味が味わえます。

通常のコーヒー豆は深煎りにすることで苦味が増しますが、エチオピア産のモカコーヒーは酸味が強く苦みが少ないという特徴があります。
そのため、深煎りにしてもそれほど苦味が強くならずおすすめです。

【コツ2】ペーパードリップやネルドリップで抽出

ペーパードリップ ネルドリップ

エチオピア産のモカコーヒーの醍醐味である酸味と甘い香りを味わうのに最適な淹れ方を紹介します。

モカコーヒーの酸味を十分に引き出すには、温度が低めのお湯を使用する必要があります。そのため、エスプレッソなどの高温で一気に抽出する方法は向きません

お湯の温度を調整しやすい、ぺーパードリップやネルドリップがおすすめです。お湯の温度は82~85℃くらいを目安としてください。
あとはいつもと同じように淹れるだけで、美味しいモカコーヒーが出来上がりますよ。

【コツ3】ミルクや砂糖を入れずストレートで

酸味を楽しむのであれば、ミルクや砂糖、フレーバーなどは加えずにストレートで味わうのが一番です。

上手に淹れたエチオピア産のモカコーヒーの爽やかな酸味と甘い香りで、何も加えずとも満足できる一杯となるでしょう。

【コツ4】フルーティーなスイーツが好相性

酸味と香りが魅力のモカコーヒーには、軽い焼き菓子やフルーツを使ったスイーツが良く合います。

酸味を楽しみたい場合にはプレーンのシフォンケーキなどを。香りを楽しみたい時には、フルーツ系のムースなどが良いですね。
また、深煎りのモカコーヒーであれば、チョコレート系のお菓子もおすすめですよ。

まとめ

エチオピア産のモカコーヒーの魅力は、甘い香りと酸味にあります。
それらを上手に引き出し美味しく飲むには、浅煎りから中煎りに焙煎した豆を低めのお湯で抽出することが重要です。

エチオピアのモカコーヒーをぜひ、楽しんでくださいね。

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