アメリカンコーヒーを徹底解説!アメリカーノやブレンドとの違いとは

アメリカンコーヒーを徹底解説!アメリカーノやブレンドとの違いとは

コーヒー専門店ではお馴染みのアメリカンコーヒー。
色や味が薄いため、コーヒーをお湯で割った単なる薄いコーヒーだと勘違いされる場合も。

本来のアメリカンコーヒーとは「苦味が少ない浅煎りのコーヒー豆をたっぷりのお湯で淹れた」もので、浅煎り豆の酸味を存分に味わうことができるドリップコーヒーの一つとなります。

今回はアメリカンコーヒーについて味や色が薄い理由やブレンドコーヒーやアメリカーノとの違い、美味しい淹れ方などを「いえじかん」が詳しく調査しました。

アメリカン、アメリカーノ、ブレンドの違いとは

アメリカン アメリカーノ ブレンド 違い

コーヒー専門の喫茶店やカフェのメニューには必ず載っている「ブレンドコーヒー」と「アメリカンコーヒー」。この2つのコーヒーの違いを知っていますか?

また、アメリカンとよく似た名称の「アメリカ―ノコーヒー」との違いも気になりますね。
ここでは、上記3つのコーヒーの違いについて、それぞれの特徴をまとめました。

アメリカンコーヒー|2つの特徴

アメリカン コーヒー 特徴

アメリカンコーヒーの楽しみ方は、苦味が少ない浅煎り豆をたっぷりのお湯で薄めに抽出するのが特徴となります。

【特徴1】浅い焙煎のコーヒー豆で淹れる

焙煎度合いの浅い豆を使ってドリップするのが大きな特徴となる「アメリカンコーヒー」。
焙煎とはコーヒー生豆(なままめ)を煎る作業のことで、コーヒーの色や味・香りを引き出すために欠かせない大事な工程です。

浅い焙煎の豆(浅煎り豆)ほど、酸味が強く苦みが弱く、焙煎が深いほど苦味が強く酸味は少なくなりますよ。

また焙煎することでコーヒー豆の色が濃くなり、それがコーヒーを淹れた時の色にも繋がります。

このように浅煎り豆を使うアメリカンコーヒーは色が薄く、苦味が少なくさっぱりとした酸味が味わえるのです。

【特徴2】たっぷりのお湯で抽出

アメリカンコーヒーのもう一つの特徴は、一般的なドリップコーヒーを淹れるときよりも多めのお湯を使うことです。

一般的なドリップコーヒーを淹れる場合に使うお湯の量は150~180㏄。
アメリカンコーヒーをドリップする場合は200~250ccとたっぷりのお湯で淹れることで、より苦味が少なくなり口当たりが良くなります。

多めのお湯で抽出するので、お店ではマグカップで提供される場合が多いようですよ。

アメリカーノコーヒー|2つの特徴

アメリカーノ 特徴

アメリカンコーヒーと同じものと思われることもあるのが「アメリカーノコーヒー」です。

名前は似ていますが、ドリップで淹れるアメリカンコーヒーに対して、アメリカ―ノコーヒーは抽出したエスプレッソにお湯を加えて作ります。
アメリカーノコーヒーの特徴を紹介しましょう。

【特徴1】エスプレッソにお湯を注ぐ

アメリカーノコーヒーは、淹れたてのエスプレッソをお湯で割った「アレンジコーヒー」になります。

細挽きにした深煎りコーヒー豆を少ないお湯でエスプレッソを抽出してお湯で薄めることで、コーヒーのコクを味わいながらもすっきりとしたのどごしが楽しめますよ。

お湯の量はお店によって異なりますが、エスプレッソの3倍から5倍くらいが標準的のようです。

【特徴2】ドリップコーヒーとは異なる風味

アメリカーノコーヒーは一見、ドリップしたブラックコーヒーのように見えます。
しかし、エスプレッソの香りやコクが活かされているため、ドリップコーヒーとは異なる風味が楽しめますよ。

ブレンドコーヒー|2つの特徴

ブレンド 特徴

コーヒーショップや市販品のコーヒー豆でもお馴染みの「ブレンドコーヒー」は、2種類以上の銘柄のコーヒー豆を合わせたものです。
「ブレンド」という銘柄のコーヒー豆ではないので注意してくださいね。

【特徴1】数種類の豆を配合して淹れる

ブレンドコーヒーの大きな特徴は、複数の銘柄のコーヒー豆が配合されていること。
「さっぱり」「濃厚でコク深い」「アイスコーヒー向き」など、喫茶店やコーヒー豆販売店が独自に豆をブレンドして提供しています。

一般的にブレンドコーヒーは単独銘柄のコーヒーよりも安価で販売されていますが、これはブレンド用としてのコーヒー豆を大量に仕入れることで単価が安くなるため。
お店の看板商品として安価で楽しめるブレンドコーヒーはお得と言えるでしょう。

【特徴2】バランスの取れたコーヒーが作れる

ブレンドコーヒーのもう一つの特徴は、複数の種類のコーヒー豆を混ぜることで「バランスの取れた味のコーヒーを作ることができる」ことにあります。

酸味、苦味、コク、まろやかさなどは、コーヒー豆の銘柄によって大きく異なります。
これらの異なる味や香りを持つコーヒー豆を合わせることで、単独銘柄では味わえない複雑な味わいのコーヒーを作り上げることができるのです。

アメリカンコーヒーを深く知ろう!6つの知識

アメリカンコーヒー 知識

アメリカンコーヒーにはまだまだ知られていない魅力がたくさんありますよ。
ここでは、さらに詳しくアメリカンコーヒーを紹介します。

【知識1】苦味は弱く、酸味が強い

アメリカンコーヒーに使用する浅煎りのコーヒー豆には酸味が強くて苦味が弱いという特徴があります。

さらにアメリカンコーヒーは抽出する際のお湯の量が多めなので、苦味はさらに少なくなりますよ。

アメリカンコーヒー=薄いと表現されるのは「苦味が少ない」という意味に捉えるべきかもしれません。

苦味が少ない代わりに、しっかりとした酸味を味わえるのがアメリカンコーヒーの醍醐味と言えるでしょう。

【知識2】海外では通じない!?和製英語である

実は「アメリカンコーヒー」という名前は和製英語。そのため、お店で「アメリカンコーヒー」と注文して通じるのは日本だけなのです。

アメリカのカフェでアメリカンコーヒーを注文したい時は、「ウィークコーヒー(weak coffee=弱めのコーヒー)」と言いましょう。

【知識3】なぜアメリカン?名前の由来とは

和製英語のアメリカンコーヒーですが、なぜ「アメリカン」という名前が付いたのでしょうか?
その名前の由来には諸説あるので、代表的なものをいくつか紹介します。

1733年のアメリカ。ボストン茶会事件で紅茶が品不足となったためお茶代わりに飲めるよう浅い焙煎豆で淹れたコーヒーが一般に広まった。
この話が日本に伝わり、薄いコーヒーを「アメリカンコーヒー」と呼ぶようになった。

第二次世界大戦中のアメリカ。物資不足でコーヒー豆を節約するために市民が考案した薄いコーヒーが、後に日本で「アメリカンコーヒー」と呼ぶようになった。

1960年代の日本。深煎り豆で淹れたコーヒーが主流の中、アメリカ駐在から帰国した会社員から「もっと何杯でも飲めるコーヒーを」と喫茶店にリクエストをする。
それを受けた喫茶店が薄いコーヒーを考案し「アメリカンコーヒー」と命名した。

どの説もあり得そうな内容ですが「これがアメリカンコーヒーの名前の由来!」とは断言はできないようです。

しかし、いずれの説もアメリカが絡んでいるため、アメリカンコーヒーはアメリカにちなんで命名されたことは間違いないようですね。

【知識4】コーヒー豆の焙煎度合いについて

コーヒー豆 焙煎 度合い

上にも書きましたが、コーヒー豆の味や色はコーヒー生豆を「焙煎(ロースト)」することで引き出されます。

コーヒー生豆は白っぽい緑色をしていますが、焙煎することで徐々に色が茶色に変化し、同時に味と香りが出てくるのです。

コーヒー豆の焙煎度合いは一番浅煎りの「ライトロースト」から始まり、中浅煎りの「ハイロースト」を経て、深煎りの「イタリアンロースト」まで8段階に分けられます。

アメリカンコーヒー用として使われる豆は、焙煎度合いが2段階目の「シナモンロースト」や3段階目の「ミディアムロースト」あたりが一般的。
場合によっては、4段階目で中浅煎りの「ハイロースト」が使われることも。

(焙煎度合いが一番浅いライトローストは、生豆特有の青臭さと酸味が非常に強く香りや苦みはほとんどないため、飲用に使われることはほとんどありません)

お店によってアメリカンコーヒー用に、どの焙煎度合いの豆を使用するかは異なります。
ただし、ハイロースト以上の焙煎度合いになると酸味よりも苦味が強くなってくるため、アメリカンコーヒーの魅力が少なくなると考えて良いでしょう。

【知識5】浅煎りのコーヒーはカフェインが強い

苦味が少なくて飲みやすいアメリカンコーヒーですが、カフェインが強いため別名「モーニングコーヒー」と呼ばれることもあります。

コーヒー豆は焙煎度合いによって味や香りが変化しますが、焙煎度合いが進むことでカフェインの量は減少していきます。

アメリカンコーヒーに使うのは焙煎度合いが弱い浅煎り豆ですから、カフェイン量が多く含まれているのです。

まだ眠い朝にカフェインたっぷりのアメリカンコーヒーを飲むと目が覚めることから、モーニングコーヒーと呼ばれるのにも納得ですね。

【知識6】店によってはコーヒーのお湯割の場合も

喫茶店やカフェによっては「濃く淹れたコーヒーのお湯割り」をアメリカンコーヒーとして提供している場合もあります。

その作り方は、コーヒー豆の分量に対して通常の半分のお湯でコーヒーを淹れ、抽出が終わったら残りの分のお湯を加えるという方法。

この方法のメリットは短い抽出時間でコーヒーを淹れたことで雑味が少なくすっきりとした味に仕上がることと、カフェインが弱めになることにあります。

薄いコーヒーが好きだけれどカフェインは摂りたくないという場合には、このコーヒーのお湯割りが向いているかもしれませんね。

ただし、作り方の上で厳密にいえば「アメリカンコーヒー」とは異なるということだけ覚えておきましょう。

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自宅でアメリカンコーヒーを淹れてみよう!

自宅 アメリカンコーヒー 淹れて

浅煎りの豆さえ用意すれば、自宅でも簡単にアメリカンコーヒーを淹れることができますよ。

いつものコーヒーを淹れるようにコーヒー豆だけを変えても問題ありませんが、より本格的なアメリカンコーヒーに近づくためのコツをまとめました。

材料・道具(1人分)

  • 浅煎りのコーヒー豆:6~8g
  • お湯(90℃以上):200~250cc
  • ドリッパー道具一式
  • マグカップ

淹れ方のコツ

・アメリカンコーヒーに使う豆の量は通常10gほど使用するコーヒー豆よりも少なめ、お湯の量は多めにしましょう。

・浅煎りのコーヒー豆は味が出にくいため、少しでも早く味を出すためにもお湯の温度は高めししてください。

・ドリップにかける時間が短い方が豆の酸味を引き出しやすくなります。そのため、いつもよりも早めにお湯を注ぐと良いでしょう。

・もし、「カリタ式の3つ穴タイプ」のドリッパーを持っていればドリップ時間が短縮できるので、ぜひ使ってくださいね。

・酸味を楽しむアメリカンコーヒーは、そのままでもミルクや砂糖を加えても美味しく飲むことができます。

・ただし、アイスコーヒーにすると酸味が強くなりすぎる場合があるので注意してください。

まとめ

アメリカンコーヒーの魅力は苦味の少ない浅煎りコーヒー豆をドリップすることで、さわやかな酸味を味わえることにあります。

ブレンドコーヒーやアメリカーノとは違う、軽い口当たりのアメリカンコーヒー。ぜひ、試してくださいね。

イタリアのコーヒーといえば、エスプレッソが有名ですが、イタリア製のコーヒーメーカーで淹れたコーヒーもあります。

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